ZENMU Virtual Desktop Ver1.0ご利用マニュアル
本マニュアルはZENMU Virtual Desktop(以下ZVD)を安全かつ便利にご利用頂くための注意事項や手順を記載しています。
以下は、代表的なZVDの利用手順です。お客様の利用環境によって、異なる場合がございます。
ZVDご利用時は、端末とZENMUクラウドサービスまたはストレージを接続した状態でご利用下さい。
ZVDでの作業終了時は、ZENMUツールバーのメニューから終了して下さい。Windowsボタンからの終了は、仮想ドライブ破損の可能性をありますので、実行されないようご注意下さい。
ZVDはZENMUクラウドサービスへの認証が必須となります。お客様独自のプロキシー設定でアクセスする場合には、設定ファイル(C:\ZenmuTech\ZVDesktop\ZVDesktop_Config.xml)に以下の設定をして下さい。設定は、仮想ドライブ作成前に行って下さい。
ZVDはConfig設定により、最大4つまでリダイレクトするフォルダーを指定できます。設定は、仮想ドライブ作成前に行って下さい。
以下の太字部分のような記載を行います。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<ZVDesktop >
<Log>
<SavePeriod>30</SavePeriod>
</Log>
<Network>
<Proxy proxy_address="10.1.2.3" proxy_portno="8080" />
</Network>
</ZVDesktop>
プロキシサーバーにアクセスする際に、ユーザー名、パスワードが必要な場合は、以下のように設定します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<ZVDesktop>
<Log>
<SavePeriod>30</SavePeriod>
</Log>
<Network>
<Proxy proxy_address="10.1.2.3" proxy_portno="8080" proxy_username="Anonnymous" proxy_password="foo@foo.jp"/>
</Network>
</ZVDesktop>
以下の太字部分のような記載を行います。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<ZVDesktop >
<Log>
<SavePeriod>30</SavePeriod>
</Log>
<Network>
<Proxy pac_uri="http://10.0.30.10/test/you.pac" />
</Network>
</ZVDesktop >
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<ZVDesktop >
<Operation>
<JunctionFolders>
<Junction name="Outlook2016" source="%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Outlook" target="Outlook" />
<JunctionFolders>
</Operation>
</ZVDesktop >
l ハードウエア要件
推奨ストレージ:SSD
推奨メモリー:8GB以上
l ソフトウエア要件
iTunes Ver 11.1以上:外部ストレージでiPhoneをUSB接続で使用する場合
ZenmuBT(Android専用アプリケーション):外部ストレージでAndoroidをBluetooth接続で使用する場合
l OS要件
Windows 10 バージョン(64bit)、Windows 10 IoT(64bit )
バージョン1803以上
l オフラインモード用外部ストレージ要件
USBメモリー:USB2.0以上(USB3.0/1GB以上を推奨)
iPhone:モデルiPhone 5c以上、iOS7以上
Android:Android5.1以上
l セキュリティ・資産管理ツールアプリケーションとの併用
ZVDは Windows上で動作するドライバーを利用し、秘密分散された仮想ドライブを作成利用可能としています。セキュリティ・資産管理ツールアプリケーション等と組み合わせてご利用の場合は、事前にドライブへの書込み許可が必要です。インストール時には以下の点にご注意下さい。
※ドライブへの書き込みを禁止する機能があるソフトウェアは、なるべく停止してZVDのインストールを行う。
※ZVDフォルダー(C:\Program Files\ZenmuTech\ZEDesktop) を除外/例外設定に登録する。
モジュールフォルダー内のZVDのSetup.exeをダブルクリックすると、セットアップウィザードが起動します。
「実行」をクリックし、確認画面で「はい」を選択すると、インストールが開始されます。
任意で「アンインストールの制御キー」を設定することが可能です。
本設定は、インストールユーザーとは異なる、管理者権限を持っている他のユーザーがZVDをアンインストールしようとしても、インストール時のキーを入力しない限りアンインストールすることができなくなり、不用意なアンインストールを防ぐことを目的としています。キーを忘れるとアンインストールが出来なくなりますので、確実に保管していただくようご注意下さい。
アンインストール制御キーの設定が不要な場合は、空欄のまま、「次へ」 をクリックして下さい。その場合は、アンインストール時にキーの入力は不要となります。
インストール実行後は「再起動」をクリックして完了です。
Proxyの設定や、追加でリダイレクトするフォルダ―など、XMLファイルの設定を行う場合は、必ず仮想ドライブの新規作成前に行って下さい。詳細は、2_@ご利用上の注意事項及び、AXML_Config設定の手順をご参照下さい。
Windowsメニューから、アプリケーションの一覧を表示させ、「ZENMU Virtual Desktop」フォルダーを展開し、「ZVDesktopStart」を選択して下さい。
※「ZvdPushNotify」は、ZVDサーバーで仮想ドライブをロック・アンロックした時に、端末に通知をする機能です。ZVDをインストールすると一緒にインストールされます。
「ZENMU Virtual Desktop 仮想ドライブの作成」ウィザードが表示されます。
「次へ」をクリックすると、サインイン画面が表示されますので、管理者から予め告知されているEメールアドレスとパスワードでサインインしサーバー認証を行ってください。
認証が完了すると、「ZENMU Virtual Desktop 仮想ドライブの設定」ウィザードが表示されますので、基本設定を行ってください。
A 仮想ドライブ名
仮想ドライブ名を任意で設定できます。
B 仮想ドライブ文字
プルダウンで選択して下さい。
C 仮想ドライブのサイズ
プルダウン500MB〜30GBまで設定できます。(1GBからは1単位)
仮想ドライブのサイズ変更は出来ませんので、ご注意下さい。
詳細設定
デフォルトの設定は以下の通りです。
A ZENMUモード
推奨:「ZENMUモードを利用する」
デスクトップ/ドキュメント等ユーザー利用フォルダーを仮想ドライブにリダイレクトします。
「仮想ドライブへ移動するフォルダー」
原則として全てチェックして下さい。
l リダイレクト可能なWindowsの既知のフォルダー
頻繁にアクセスするWindows標準フォルダー(既知のフォルダー)を、仮想ドライブ上に移動(リダイレクト)します。
ユーザーは従来のWindowsと変わることなく、データを安全に仮想ドライブ上に保存することが可能です。この設定を行うと、Microsoft OfficeのWord等で文書を保存する際のデフォルトの「ドキュメント」フォルダーは、仮想ドライブへ移動され、ユーザーが意識しなくても文書の保存は仮想ドライブ上のデフォルトの「ドキュメント」フォルダーに行われるようになります。
このフォルダーリダイレクトオプションを選択した際は、初回マウント時に実データの移動を行います。
ZVDでは、以下のWindowsの既知のフォルダーを仮想ドライブに移動することが出来ます。
但し、作成する仮想ドライブのサイズが、移動するWindows標準フォルダー内のサイズより大きいことが前提となります。
作成時に容量チェックのプロセスが走り、移動フォルダー(ファイル)の容量の方が大きい場合は、エラーメッセージが表示されます。その場合は、「いいえ」をクリックし、一度ウインドウを閉じて、作成する仮想ドライブのサイズを再設定して下さい。
【フォルダーリダイレクションの対象となるWindows標準フォルダー(既知のフォルダー)】
日本語名 |
英語名 |
場所 |
Comment |
3D オブジェクト |
3D Objects |
C:\Users\[user]\3D Objects |
Windows 10 1709以降のみ 対象 |
アドレス帳 |
Contacts |
C:\Users\[user]\Contacts |
|
お気に入り |
Favorites |
C:\Users\[user]\Favorites |
|
ダウンロード |
Downloads |
C:\Users\[user]\Downloads |
|
デスクトップ |
Desktop |
C:\Users\[user]\Desktop |
|
ドキュメント |
Documents |
C:\Users\[user]\Documents |
|
ピクチャ |
Pictures |
C:\Users\[user]\Pictures |
|
ビデオ |
Videos |
C:\Users\[user]\Videos |
|
ミュージック |
Music |
C:\Users\[user]\Music |
|
リンク |
Links |
C:\Users\[user]\Links |
|
検索 |
Searches |
C:\Users\[user]\Searches |
|
保存したゲーム |
SavedGames |
C:\Users\[user]\Saved Games |
|
l 設定XMLファイルに指定されているフォルダー
設定ファイル(ZVDesktop_Config.xml)で指定した、ユーザー権限でアクセスできるフォルダーを仮想ドライブに移動します。Outlookは 2016から OSTファイルを格納しているフォルダーを仮想ドライブに移動できます。但し、移行、設定できるフォルダーは最大4つまでです。
2_ご使用の前に_Outlookフォルダーを移動する場合も合わせてご参照下さい。
l インターネットエクスプローラーの一時ファイルフォルダー
インターネットエクスプローラーが保存する一時ファイルのフォルダー(キャッシュ)を仮想ドライブに設定します。仮想ドライブを削除した場合、一時ファイルフォルダーの内容も削除されます。
B エクスプローラー上で非表示、アクセス禁止にするドライブ
内蔵HDDや外部デバイスの利用を制限します。お客様運用環境に応じて設定して下さい。
C フルバックアップ
チェックを入れると仮想ドライブにフルバックアップ用の領域を確保して作成します。
仮想ドライブ容量の3倍の容量(仮想ドライブ、ロールバック、フルバックアップ)が必要となります。
OKを押して「詳細設定」のダイアログを閉じます。
「完了」を押すと、仮想ドライブの作成が開始されます。
作成後は、自動的にZVDの終了画面ダイアログが表示されますので、いずれかのオプションを選択して下さい。
Windowsに再ログインするとZVDスタートアップ画面が表示されますので、「START」を押下してください。初回起動時はフォルダーリダイレクション(移動)を行いますので、デスクトップが表示されるまで数分要します。
初期設定完了後、デスクトップが表示されれば設定は完了です。
デスクトップの左上にZENMUバーが表示されますので、設定の変更やログオフ、終了はZENMUバーのアイコンから実行して下さい。
ZENMUツールバーは、ご利用の環境によって以下のような表示となります。
l 左端は仮想ドライブの使用可否
l 上段は、クラウドモード、下段はオフラインストレージ(緑は接続、赤は切断)状況を示しています。マウスオーバーすると説明も表示されます。
ネットワーク認証が必要な場合は、「Windowsの終了」の上部にあるリーダー「⋮」をクリックすると、オプションが表示されます。「ブラウザーの起動」を選択して頂くと、Windows既定のWebブラウザー(Windowsの「設定」‐「アプリ」‐「既定のアプリ」‐「Webブラウザー」で設定されているWebブラウザー)が立ち上ります。但し、Microsoft EdgeなどユニバーサルWindows プラットフォーム(UWP)のアプリであるWebブラウザーは本機能では起動することはできません。
また、「START」を押してもデスクトップが表示されないなどの、トラブル時には、ログファイルのアップロードを選択して頂きますと、ZENMUクラウドサービスにお客様のログが自動でアップロード(5MBまで)されます。そのログを弊社で解析可能となります。
Windowsのログオフ、シャットダウン等、作業を終了する場合は、必ずZENMUツールバーの右端のアイコンから実行して下さい。「ログオフ」、「シャットダウン」、「再起動」から必要なアクションを選択して下さい。
ZVDをご利用中に、Windowsアップデートがあった場合は、「更新してシャットダウン」「更新して再起動」のボタンが表示されますので、必要に応じて実行して下さい。
ZENMUツールバーの歯車アイコン(真ん中)をクリックして、「オフラインストレージの設定」を選択します。
オフラインストレージには、以下3種類のストレージが選択可能です。
@ USBメモリー
A iPhone USB接続
B Android Bluetooth接続
この章ではUSBメモリーを選択した場合に関して記載致します。その他のストレージ設定に関する詳細は、7_Dオフラインストレージの設定をご参照下さい。
ストレージ名、ファイル名を確認後、「変更する」をクリックすると、オフラインスモードの設定がスタートします。この時、「仮想ドライブのフルバックアップを作成後、オフラインモードにする」に✔が入っていると、メインのクラウドモードで利用していた仮想ドライブのフルバックアップを作成します。
これにより、万が一オフラインストレージを紛失しても、フルバックアップを利用して仮想ドライブデータの復元が可能となります。フルバックアップのオプションはデフォルトで✔が入っています。
フルバックアップの作業には仮想ドライブのサイズによって数分を要す場合があります。
フルバックアップ完了後、オフラインモードに変更されます。
ZENMUツールバーの表示は以下のように、オフライン状態へと遷移します。
再度ネットワークに接続して、オフラインモードからクラウドモードに戻す時には、歯車アイコン(真ん中)をから、「クラウドモード」を選択します。
ZENMUクラウドサービスへの接続が確認されると、「クラウドモードに変更します」のダイアログが表示され、「OK」を押すとクラウドモードに変更されます。
クラウドモード、オフラインモード、双方のモードで運用時に、ファイル1(端末のHDD)とファイル2(ZENMUクラウドサービス もしくは、オフラインストレージ)のロールバックデータ保存が実行できます。
これにより、万が一マウント時に仮想ドライブの不整合が生じても、直近のロールバックデータで保存されている状態まで仮想ドライブを戻すことが出来ます。
マウントが出来ず、ロールバック画面が表示された場合は、「ロールバック」をクリックして下さい。
「はい」をクリックするとロールバック処理実行されます。
仮想ドライブをマウントするには、ロールバック処理終了後に再度行って下さい。
ZVDでは、PC端末を紛失・盗難された際に、ZENMUクラウドサービスから仮想ドライブをロックする機能を有しています。これにより、万が一の事態に面しても、データの漏洩等の事故を防ぐことが可能です。その後、PC端末が手元に戻った際には、アンロックをすれば、継続してPC端末を利用することができます。
別のPC端末もしくはスマートフォン等から下記のURLにアクセスし、設定済みのメールアドレスとパスワードでログインして下さい。
ユーザー画面URL:https://zaas.zenmutech.com/user/console
仮想ドライブをロックする」をクリックすると、紛失したPC端末がオンラインの時は、仮想ドライブがロック状態となり、自動的にログオフします。オフライン運用時に紛失してしまった時は、PC端末がオンラインになった時に、ロック状態となります。
「仮想ドライブをロックする」をクリックすると、以下のダイアログが表示されます。
「OK」をクリックすると、仮想ドライブをロックします。
一方、紛失したPC端末が見つかった場合等は、「ロックを解除する」をクリックすると、仮想ドライブがアンロックされ、利用可能となります。こちらもオンラインになった時にアンロックが有効になります。
「ロックを解除する」をクリックすると、確認のダイアログが表示されます。
「OK」をクリックすると、ロックを解除して、仮想ドライブが再度利用可能となります。
本章では、ZVDの機能と、その設定・変更方法について記載致します。
ZVDの機能の設定・変更は、いつでも実行可能な機能と、限られた状態(仮想ドライブ新規作成時、アンマウント時、オンラインモード時等)でのみ実行可能な機能がありますのでご注意下さい。
【ZVD状態別の設定・変更可否】
ZVDの設定メニュー |
仮想ドライブ作成後 |
Aマウント時 |
Bアンマウント時 |
仮想ドライブ |
〇 |
× |
〇 |
外部ストレージ |
〇 |
〇 |
〇 |
ZENMUモード |
〇 |
× |
〇 |
マウント |
◎ |
× |
◎ |
アンマウント |
◎ |
× |
◎ |
フルバックアップ |
◎ |
◎ |
◎ |
復元 |
◎ |
× |
◎ |
その他―アクセス禁止 |
◎ |
× |
◎ |
その他―削除 |
◎ |
× |
◎ |
凡例:◎可能 〇一部可能 ×不可
Aマウント時:ZVD利用中、ZENMUツールバーからの表示を意味します。
Bアンマウント時:ZVDスタートアップ画面で“Ctrl+Shift+Alt+X”を押しての設定変更を意味します。
以下の2つの方法で、設定変更画面の表示が可能です。
A ZENMU ツールバーの歯車アイコン(真ん中)をクリック→「設定の表示」を選択
B 以下のZENMUスタートアップ画面で、 “Ctrl+Shift+Alt+X”を押すと、ZVDの設定画面が立ち上がります。必要な変更を行い、「変更」ボタンをクリックすると、変更内容が反映されます。尚、変更可能な項目は限られていますので、ご注意下さい。
アンマウント時のみ変更可能
l 仮想ドライブ番号:変更不可
l 仮想ドライブ名:変更可能
l 仮想ドライブ文字:変更可能
l 仮想ドライブのサイズ:変更不可
l ロールバック:「ロールバック用のファイルを作成する」設定変更可能
l ロールバックデータの自動保存:変更可能
l 通知と通知後の自動保存:変更可能
l ファイル1(HDD):変更不可
アンマウント時のみ変更可能
l クラウドストレージ/オフラインストレージ:共に、「接続確認」をクリックすると、現在のステータス(接続/非接続)のダイアログが表示される
l オフラインストレージ:クラウドモードで運用時のみ、「変更」、「削除」が可能
「変更」時に、そのままオフラインモードに移行することも可能です。
「削除」を完了する場合は、「はい」をクリックして下さい。
アンマウント時のみ変更可能
3.仮想ドライブの新規作成_Aはじめに設定する項目も合わせてご参照下さい。
l ZENMUモードを利用する:変更不可
l 仮想ドライブへ移動するフォルダー:「設定XMLファイルに設定されているフォルダー」のみ変更可能
アンマウント時のみ変更可能
l マウント 全て変更可能
推奨:「仮想ドライブをシステムワイドで利用可能にする」
アプリケーションのセットアッププログラムを仮想ドライブに保存、実行する際には、本設定に✔が入っている必要があります。
「マウント時、設定変更時のWindowsログオンをスキップする」
マウント時、設定変更時にWindowsログオン画面の表示を省略させることができます。
l マウント中のストレージ切断時の動作 全て変更可能
「仮想ドライブを利用不可にする」
この項目を選択していると、仮想ドライブマウント中にストレージが切断された場合、仮想ドライブは利用不可となります。
「Windowsをロックする」
この項目を選択していると、仮想ドライブマウント中にUSBストレージ、Bluetoothストレージが切断された場合、Windowsはロックされ、PC端末仮想からサインアウトとなります。
「ロックするまでのタイムアウト時間」
クラウドストレージ、Bluetoothストレージが切断された時のみ有効です。任意の時間を選択して下さい。
アンマウント時のみ変更可能
l アンマウント:全て変更可能
本機能は、マウント中に起動されているアプリケーションの終了確認を行うための機能です。
確認メッセージが表示されますので、「強制終了」か「キャンセル」を選択して下さい。アプリケーションのデータ保存を忘れることなく、仮想ドライブをアンマウントすることが可能です。
システムが使用しているアプリケーションが表示される場合は「強制終了」で終了して下さい。どちらも選択されない場合は、1分後にアプリケーションが強制終了されアンマウントが実行されます。
ExcelやWord等Microsoft Officeのアプリケーションは、基本的にアプリケーション自体が自動保存を行うため、本一覧には表示されないことが多く、次回アプリケーション起動時に「ドキュメントの回復」がアプリケーション側で自動的に表示されますので、必要に応じてご利用下さい。
特定のアプリケーションを表示させたくない場合、または、終了確認対象から除外したい場合は、設定xmlへの記載で可能です。
B 「仮想ドライブを利用しているアプリケーションを強制終了する」
このオプションを選択している場合、使用中のアプリケーションを強制終了してアンマウント処理を実行します。アプリケーションによっては、作業中の一時ファイルが無くなる場合がございますのでご注意下さい。
C 「アプリケーションの終了を行わない」
アプリケーションを終了しないで、アンマウントが実行されます。
l アンマウント時にWindowsの一時ファイルを削除する
仮想ドライブで作業をした際の一時ファイル(Windowsにおける %TEMP%, %TMP%フォルダー以下のファイル)をアンマウント時に削除します。この際、一時ファイルにアクセスしているアプリケーションも強制終了します。
注意: 削除されるファイルは、ログオンユーザーアカウントのユーザーが削除できるファイル、フォルダーに限ります。システムアカウント、他のアカウントが作成したフォルダー、ファイルは削除されません。
l フルバックアップ
クラウドモードで運用時には、仮想ドライブのフルバックアップを作成することが可能です。
これにより、万が一オフラインストレージを紛失しても、フルバックアップを利用して仮想ドライブデータの復元が可能となります。フルバックアップを作成するには、ハードディスク内に仮想ドライブと同じサイズの空き領域が必要となります。
仮想ドライブ新規作成時に、「詳細設定」→「フルバックアップ用の領域を確保する」に✔しておけば、ハードディスクにフルバックアップ用の領域を確保できます(推奨)。
「開始する」をクリックするとフルバックアップを作成します。フルバックアップの作業には仮想ドライブのサイズによって数分を要す場合があります。
クラウドモードで運用していない場合は、下記のダイアログが表示されますので、クラウドモードに移行後に実行して下さい。
l フルバックアップのからの復元 アンマウント時のみ変更可能
ZENMUクラウドサービスに接続している状態で、「復元の実行」をクリックすると作成済みのフルバックアップから仮想ドライブを復元します。復元の作業には仮想ドライブのサイズによって数分を要す場合があります。
アンマウント時のみ変更可能
l エクスプローラー上で非表示、アクセス禁止にするドライブ
内蔵ハードディスクや外部デバイスの利用を制限します。お客様運用環境に応じて設定して下さい。
l 削除
「削除」をクリックすると確認画面が表示された後、仮想ドライブを削除します。
「OK」をクリックすると、移動したフォルダーを戻すかどうかのオプションが表示されます。
リダイレクトしたデータを全て元に戻す場合は、「フォルダーとファイルを元に戻す」を選択して下さい。データの移行(戻し)作業が終了すると、仮想ドライブ削除の画面が表示されます。
仮想ドライブの削除処理が終了しましたので、「OK」をクリックして、ダイアログを閉じて下さい。
ZENMUスタートアップ画面の「Windowsの終了」をクリックし、何れかの終了オプションを選び、ZVDを終了すると、仮想ドライブの削除は完了となります。
再度、Windowsにログオンすれば、ZENMUスタートアップ画面は表示されません。
本章では、ZENMUツールバーの表記に沿って、ZVDの機能について記載致します。
手動でロールバックデータの保存を実行します。
クラウドモードへの移行を行います。
既にクラウトモードになっている場合、以下のダイアログが表示されます。
オフラインモードへの移行を行います。
既にオフラインモードになっている場合、以下のダイアログが表示されます。
オフラインストレージが未設定の時は、以下のダイアログが表示されますので、まず「オフラインストレージの設定」から設定を行って下さい。
オフラインストレージには、以下3種類のストレージが選択可能です。
@ USBメモリー
A iPhone USB接続
B Android Bluetooth接続
USBメモリーをご利用になる場合は、4_Cオフラインで利用するご参照下さい。
この章ではiPhone USB接続とAndroid Bluetooth接続についてご説明致します。
外部ストレージに関する最新のサポート情報は弊社ホームページをご参照下さい。https://www.zenmutech.com/support
l iPhone USB接続
iPhoneをUSB接続し、iPhoneを外部ストレージとして利用するためには、Apple社のアプリケーション iTunesの事前インストールが必要となります。
iPhoneのUSB接続を行うPCには、事前に下記のApple社のサイトからiTunesをインストールして下さい。
https://www.apple.com/jp/itunes/download/
Windows10からは、デスクトップ版、ユニバーサルWindowsプラットフォーム(以下UWP)用のiTunesがリリースされ
ていますが、ZENMU for PCでご利用頂くには、デスクトップ版をインストールして下さい。
本マニュアルでは、デスクトップ版の入手手順を記載致します。
デスクトップ版をインストール後は、デスクトップにiTunesのショートカットが作成されます。またWindowsボタン→「アプリと機能」で、iTunesを見ると、デスクトップ版では、インストール日の上にサイズ表記がされています。
l 上記のリンクで表示される、画面下部にある「Windows」をクリックします。
「Get from Microsoft」のアイコンをクリックすると、Microsoft Storeに移動し、UWP用のiTunesがインストールされてしまいますので、ご注意下さい。
l 「Windows」をクリックすると、「Windows Store」に表示が変わります。
l 再度、画面の上部に戻ると、「Get from Microsoft」のアイコンが、「今すぐダウンロード(64ビット版)」に変わっていますので、そこからダウンロードを完了して下さい。
iPhone とPCをUSBケーブルで接続します。ホーム画面に「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されたら 「信頼」をタップします。
iOSのバージョンによっては、iPhoneのパスワード入力を要求される場合があります。
※iPhoneは、仮想ドライブ利用中は抜去しないで下さい。
l Android Bluetooth接続
A Android アプリケーションZenmuBTのインストール
ZVDでご利用頂くためには、Android 端末に事前にAndroidアプリケーションZenmuBTのインストールが必要です。GooglePlayからZenmuBTをダウンロード後、インストールして下さい。
(1) PCのBluetooth設定をONにし、Bluetoothデバイスの追加を選択します。
(2) 併せて、Androidの設定→BluetoothをONにします。
(3) 暫くすると、AndroidとPCそれぞれに、使用可能なデバイスが表示されますので、ペアリングしたいAndroidとPCを選択します。
(4) ペアリング設定のためのPINが同一であることを確認して、Androidの「ペア設定する」とPCの「接続」をクリックします。AndroidやPCの種類、ペアリングの回数等によって、PINの入力を要求される場合もあります。
(5) ペアリングが完了すると、AndroidとPCに以下のように「ペアリング済み」の表示がされます。
(6) Windows10では、ペアリング完了後に、以下のトーストが画面に表示されます。2番目のデバイスのセットアップ完了のトースト通知が表示されるまで、暫し待ってから、仮想ドライブの新規作成、マウント作業をして下さい。
AndroidアプリケーションZenmuBTを起動します。
ZENMU for PCをご利用の際には、常にZenmuBTを起動状態にして下さい。また、Androidの機種・バージョンによって、アプリケーションの画面が前面に表示されていない場合、一定時間でアプリケーションが終了されることがありますので、前面に表示した状態で、ご利用頂くことを推奨します。
フルバックアップを作成します。6_Fフルバックアップと復元をご参照下さい。
この機能は、Windows Updateや、ZVDのUpdateを行う時にご利用下さい。
ZENMUモードで仮想ドライブを利用中に仮想ドライブのアンマウントを行います。
「はい」をクリックすると仮想ドライブのアンマウントを行います。
「デスクトップ/エクスプローラーの表示」をクリックすると、デスクトップが表示されます。もう一度、クリックするとエクスプローラーが立ち上がります。「閉じる」をクリックすると、画面は黒くなり、ZENMU ツールバーのみ表示されます。
仮想ドライブの作成時に、デスクトップのリダイレクト設定を行っていた場合(仮想ドライブへ移動するフォルダーとして、「リダイレクト可能なWindowの既知フォルダー」に✔を入れた時)仮想ドライブのアンマウントをするとデスクトップが利用出来ない旨のメッセージが表示されます。これは仕様となります。Windows終了オプション選択後、改めてZENMUモードスタートアップ画面から「START」をクリックして仮想ドライブをマウントすれば、再びデスクトップは利用可能となります。
ZVDのご利用を中止される場合は、仮想ドライブの削除を実行下さい。フォルダーリダイレクションを行っている場合は、「フォルダーとファイルを元に戻す」を選択頂くことで、フォルダーとファイルを元のユーザープロファイルに戻すことが可能です。
6_Gその他も合わせてご参照下さい。
Windowsボタン→Windowsの設定→アプリ→アプリと機能→ZENMU Virtual Desktopを選択しクリックし、「アンインストール」をクリックして下さい。確認が表示されますので、再度、「アンインストール」をクリックします。
制御画面が表示されますので、「はい」をクリックします。
「セットアップ」ウィザードが表示されたら、「削除」をクリックするとアンインストールが実行されます。アンインストール実行後は「再起動」をクリックして完了です。
ZENMUクラウドサービス画面の操作についてご説明いたします。この操作には管理者権限が必要となります。
https://zaas.zenmutech.com に管理者権限を持つIDでログインします。
「管理者のメニューへ」をクリックすると、管理者メニューのトップに移動します。
「ユーザーのメニューへ」をクリックすると、ユーザーのメニューへ戻ります。ZENMUクラウドサービスからのログアウトは、ユーザーメニューから行って下さい。
【管理者メニュートップ画面】
l ユーザー登録状況
左がご利用ユーザー数/右がご契約ユーザー数となります。
l 契約状況
契約期間が表示されます。
l 利用状況
ユーザーによるアクションの種類と、日時(JST)が直近順にリストされます。ユーザーの横の青い>アイコンをクリックすると、より詳細なユーザー情報画面に移動します。
グローバルナビの「ユーザー」をクリックし、表示されるメニューを更にクリックすると、表示されます。
l リスト
ユーザーの一覧とステータスの一覧が表示されます。ユーザーの横の青い>アイコンをクリックすると、下記に記載のより詳細なユーザー情報画面に移動します。
l ユーザー情報の変更
PC紛失時等の仮想ドライブのロック、ユーザーの削除が可能です。また、そのユーザーに割り当てられている、もしくはそのユーザーが利用している仮想ドライブの状態(ログ)が表示され、行動証跡が可能となります。ログのダウンロードも可能です。
l 登録
新規ユーザー登録画面に移動します。TSVファイルからの一括登録も可能です。
l 一括変更
TSVファイルを用いてユーザー情報を一括変更します。
l 操作履歴
管理者を含む全ユーザーの上限1000件の操作履歴が表示されます。
l 組織情報
お客様の会社/組織情報が、グループ情報として表示されます。
l サービス
モジュール、リリースノートのダウンロードが可能です。ZVDの新規インストール、バージョンアップデート時には、こちらからダウンロードしてご利用下さい。
「ユーザーのメニューへ」をクリックすると、ユーザーのメニューへ戻ります。ZENMUクラウドサービスからのログアウトは、ユーザーメニューから行って下さい。
l ZENMUクラウドサービスへのアクセスは出来ますか?
ZVDをご設定頂くためには、ZENMUクラウドサービスへの認証が必要となります。クラウドサービスのサインイン画面のプロキシ設定は、Windowsの固定のプロキシ設定となりますので、お客様のご利用環境で独自のプロキシ設定がされている場合には、別途XMLによるConfig設定が必要となります。AXML_Config設定の手順をご参照下さい。
l ZENMUクラウドサービス、もしくはストレージは接続されていますか?
ZVDで仮想ドライブをご利用頂くには、ZENMUクラウドサービスもしくは、オフライン用のストレージに接続している必要があります。
【株式会社ZenmuTech サポート】
e-mail: zenmu-support@zenmutech.com
対応時間 : 平日 10:00 〜 18:00
ZVDに関する最新のサポート情報は弊社ホームページも合わせてご参照下さい。
https://www.zenmutech.com/support
l バージョン情報
ZENMUツールバーの歯車アイコン→バージョン情報で表示される、ZVDのバージョン情報をお知らせ下さい。
l トラブル解析のためのログ
C:\ZenmuTech\ZVDesktop配下(ログ、DB、XML)をフォルダーごと送付してください。
もしくは
ZENMUスタートアップ画面の、「Windowsの終了」の上部にあるリーダー「⋮」をクリックし
「ログファイルのアップロード」を選択頂くと、ZENMUクラウドサービスにお客様のログが自動でアップロード(5MBまで)されます。
l インストール済のアプリケーション(セキュリティ、資産管理系)
トラブルが生じている端末で、ご利用になっているセキュリティ、資産管理系アプリケーションがあれば、お知らせ下さい。
l その他社内で適用されているアクセス制限のポリシーがあればお知らせ下さい。
1. 株式会社ZenmuTech(以下ZenmuTech)は、お客様が本ソフトウェアを使用することによって生じた費用については、一切負担しません。
2. ZenmuTechは、お客様が本ソフトウェアを使用したことに関連し、お客様又は第三者が被ったあらゆる損害(事業利益の損失、事業の中断、データの損失その他金銭的損害を含むが、これに限定するものではない)について、債務不履行責任、不法行為責任、その他法律上の請求原因の如何を問わず、また、損害の発生の予見可能性の有無を問わず、一切の責任を負いません。
3. ZenmuTechは、本ソフトウェアの操作ミス(ドキュメントに記載以外の操作)に起因する損害、お客様が維持管理する機器装置の障害に起因する損害、第三者プログラムに起因する損害、ウィルス、ハッキングその他不正アクセス行為に起因する損害、インターネット接続プロバイダー等第三者に起因する損害についても前項同様に、一切責任を負いません。
4. お客様が、独自にダウンロード、インストールしたソフトウェアおよび本ソフトウェアとは関連しない周辺装置に起因して生じる本ソフトウェアに対する影響についても、ZenmuTechは、一切の責任を負いません。
5. ZenmuTechは本ソフトウェアを、全ての瑕疵を問わず、かつ一切の保証を伴わない「現状渡し」および「提供可能な限度」で提供するものとし、本ソフトウェア、およびドキュメントに瑕疵が無いことを保証するものではありません。また、法令上の保証および条件を明確に否認し、当該保証および条件には商品性、品質適合性、特定目的適合性、正確性、平穏享有権および第三者の権利非侵害性を含むあらゆるものに関して、明示または黙示に関わらず、責任を負いません。
以下に記載する要因によってデータ復元ができなくなる事象にご注意下さい。
データ復元ができなくなる事象は、分散ファイルの不整合に起因する場合を含みます。
1. 人為的行為に起因する場合
l ZVD本体と外部記憶媒体の接続が人為的行為によって切れたことによるデータ復元ができなくなる事象
2. ハードウェアまたはOSに起因する場合
l ハードウェア障害またはOSや他プログラムの障害によるデータ復元ができなくなる事象(※障害によるOSの再起動を含みます)
l ZVD本体と外部記憶媒体との接続、及び継続が困難または切断されたことによるデータ消失または破損
万一のデータ破損については保証いたしかねますので、データは定期的にバックアップを取っておくことを推奨いたします。
ZENMU Virtual Desktop Ver.1.0ご利用マニュアル
発行日:2019年9月1日
発行者:株式会社ZenmuTech
〒141-0031
東京都品川区西五反田2-8-1 五反田ファーストビル4F
無断複製・転載を禁じます。ZENMU Virtual Desktop は、株式会社ZenmuTechの製品です。本手順書記載のサーバ製品、OS、アプリケーション等各製品の著作権は、その製造元もしくは販売元に準ずるものとなります。